ユリアンナ・アヴデーエワ ピアノ・リサイタル
≪ショスタコーヴィチ&ショパン≫

垂涎のショスタコーヴィチ&ショパン
公演日・開演時間 | 2025年06月03日(火) 7:00 pm 開演 | |
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会場 |
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席種・料金 /残席情報 | S席(1~3階席) 7,000円 | 〇 |
A席(4階席) 5,000円 | 〇 | |
P席(舞台後方席) 3,000円 | 〇 | |
出演者 | ピアノ:ユリアンナ・アヴデーエワ | |
前売り所 |
神奈川芸術協会(045)453-5080
主要プレイガイドで発売 |
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op. 87より
第1番 ハ長調
第2番 イ短調
第6番 ロ短調
第7番 イ長調
第12番 嬰ト短調
第14番 変ホ短調
第24番 ニ短調
ショパン:24の前奏曲 op.28 全曲
【4/24更新 アヴデーエワからのメッセージ!】
ショパンとショスタコーヴィチをひとつの公演で結びつけるのは、一見すると意外な組み合わせに思えるかもしれませんが、ショスタコーヴィチがワルシャワで行われた第1回ショパン国際ピアノコンクールに参加してから2027年で100周年になると気付いたときに、このアイデアが私の頭に浮かびました。
ショスタコーヴィチはサンクトペテルブルク音楽院のピアノ科(1923年)および作曲科(1925年)を卒業した後、1930年までは―ラフマニノフやプロコフィエフの足跡を追うように―ピアニストと作曲家の両方のキャリアを積み上げました。1926年には、翌年に開かれる第1回ショパン・コンクールのソビエト連邦からの出場者の一人に選ばれ、コンクールの結果は参加賞の受賞(訳注・本選出場)にとどまりましたが、彼の演奏は観客やメディアから熱烈な称賛を受けました。ショスタコーヴィチがこのコンクールで一定の成功を収めたことは、彼がショパンの音楽に非常に精通していたことを意味し、その事実が、ピアニスト兼作曲家である両者を対比させる今回のプログラミングのきっかけとなりました。
私は、1927年のショパン・コンクールでショスタコーヴィチがどのショパン作品を演奏したのか、興味を持ちました。しかしとても残念なことに私の調査、またワルシャワのショパン研究所やショスタコーヴィチの親友であったポーランドの作曲家クシシュトフ・メイエルの寛大な協力をもってしても、当時のプログラムの記録を発見することはできませんでした。ただ、同コンクールでの課題曲のリストは残っており、その中にはショパンの「24の前奏曲」からの2曲―第8番嬰ヘ短調と第16番変ロ短調―が含まれていたのです。
それらを踏まえ、私はこの2人の巨匠をさらに結び付けたいと考えました。彼らの音楽や人生は全く異なっているものの、ショパンの「24の前奏曲」作品28とショスタコーヴィチの「24の前奏曲とフーガ」作品87といった最高傑作のインスピレーションは、史上最高の巨匠、ヨハン・ゼバスティアン・バッハの音楽から得たものです。それぞれのサイクルは、その創作者の核―彼らの人生、経験、信念―を描写しています。今回、ショパンとショスタコーヴィチの偉大な音楽遺産を皆さんと一緒に探求できることを、心から嬉しく思います。
ユリアンナ・アヴデーエワ
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忘れもしない、2023年2月。いつもと同じく凛とした物腰、華美に飾らない衣装でリサイタルの舞台に登場したユリアンナ・アヴデーエワ。やはりいつものように細部まで配慮の行き届いたストイックな演奏はそのままに、静かに深く、その音を奏でる時間の尊さを噛み締めるように弾くその姿、その音楽に、心を奪われた。言うまでもなく音楽は歌や会話と同等にものを語れるが、アヴデーエワのその演奏は、まさに声なき声。音楽だからこそ、初めて表現できるものであった。未だかつて、こんな感情を表現したピアニストがいたであろうか。ここまで心の芯に響く音楽があったであろうか。
今回はファン垂涎のプログラムでの登場だ。ショパン・コンクールが行われる2025年にもっともショパンらしい作品として知られる24の前奏曲を過去のショパンの覇者アヴデーエワで聴けるだけでも贅沢だというのに、カップリングに没後50年を迎えたショスタコーヴィチの前奏曲とフーガが用意されているのだから、たまらない。初演時は辛辣な批判を不当に受けながら、その後バッハの平均律クラヴィーア以来最高の同名作品とまで称賛されるに至ったこの曲集をアヴデーエワで聴ける価値は、計り知れない。
前回のリサイタルで、これまでとはさらに別の次元の音楽家へとなったことを聴かせてくれたアヴデーエワ。次はどんな音楽を奏でるのか、これほど興味をそそられるピアニストもまた稀有である。
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