イ・ヒョク ピアノ・リサイタル 「チャイコフスキー:四季」に付随する詩の和訳公開!
2026年9月8日(火)19:00開演 ミューザ川崎シンフォニーホール
夜ピアノ イ・ヒョク ピアノ・リサイタル
イ・ヒョクのピアノ・リサイタル、いよいよ開催間近!
前半プログラムに予定されているチャイコフスキー:「四季」ではロシア詩を熟知した雑誌編集人ベルナルドがチャイコフスキーの音楽に合わせてエピグラフの詩を選んで添えておりますが
作品の雰囲気をより深くお客様に体感してほしいというイ・ヒョクの希望により、公演当日はこの詩を自ら日本語で朗読いたします。
公演に先駆け、以下の和訳を公開いたします。公演をより素晴らしい体験とするためにもぜひご一読ください。
チャイコフスキー《四季》エピグラフ邦訳
1月:小さな暖炉の傍で
そして 和やかに安らぐ片隅を
夜の薄闇が包み込む
暖炉の中 残り火は消えかかり
やがて 蝋燭は燃え尽きる
A.プーシキン
2月:マースレニツァ
もうすぐ賑やかな謝肉祭(マースレニツァ)
盛大な宴が活気づく
P.ヴャーゼムスキイ
3月:雲雀の歌
野には花々がさざめき
空には光がきらめく
春ひばりたちの歌声は
果てしない空に満ち溢る
A.マーイコフ
4月:雪割草
水色の 清らかな
待雪草の花
傍らには透き通った
なごりの淡雪
過ぎ行く哀しみに寄せる
最後の涙と
やがて訪れる幸せに寄せる
最初の夢と…
A.マーイコフ
5月:白夜
素晴らしき夜! 全てを包み込む安らぎ!
この北の故郷に感謝しよう!
氷の王国から 吹雪と雪の王国から
かくも新鮮で清澄な故郷の五月がやってくる
A.フェート
6月:舟歌
岸に立てば 寄せる波
僕たちの足に接吻するだろう
星は神秘的な哀愁とともに
僕たちの上に光を放つだろう
A.プレッシェーエフ
7月:草刈り人の歌
覚悟はいいか 俺の肩よ!
振り上がれ 俺の腕よ!
顔に吹きつけろ
真昼の風よ!
A.コリツォーフ
8月:穫り入れ
人々は家ごとに
収穫の準備を
育ったライ麦を
刈り入れる支度を始めた
ライ麦の束は
山積にされ
あちこちの荷馬車は一晩中
キーキーと音楽を奏でる
A.コリツォーフ
9月:狩り
時間だ 時間だ! 角笛が響く
狩支度の男たちは
すでに夜明けには馬に跨がり
繋がれた猟犬たちが飛び跳ねる
A.プーシキン
10月:秋の歌
秋 哀れな庭は落ち葉に覆われている
黄ばんだ木の葉は 風に舞い落ちている…
A.K.トルストーイ
11月:トロイカで
遥かな道を眺めて憂うな
トロイカの後を追うな
胸の内の哀しい予感は
かき消してしまいなさい
N.ネクラーソフ
12月:クリスマス週間
ある年の洗礼祭の夕べ
娘達が恋占いをしていた
片方の靴を脱ぎ捨てて
門の外に放り出して
V.ジュコーフスキイ
©一柳富美子
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